離乳食っていつからはじめるの?何をあげたらいいの?
娘の4か月の予防接種に行った時、コミュニティーナースに、そろそろ、離乳食を始めましょう、といわれました。
あぁ、もう、そんなに成長したんだな。なんて、思っても、まだまだ4か月目。ナースにもらったプリントを見ながら説明を受け、どんなもの、どんな状態で上げるのか、など、教えてもらいました。
ここからは、アルバータヘルスが推奨している、離乳食の進め方を、ご紹介します。英語のウエブサイトへは、こちらからどうぞ。
Healthy Parents Healthy Children
離乳食を始める目安
生後6か月前の赤ちゃんの舌は、母乳や、ミルクを飲むために、「吸う」「飲み込む」という二つのことに特化して、つくられています。6か月ごろになってくると、それが、口の中で「前から後ろへと動かす」「飲み込む」という、動作ができるようになってきます。
生後6か月に満たない赤ちゃんでも、腰がすわり、少し支えるだけで座っていられる、首の動きを、赤ちゃん自身がうまく動かせ、食べたくないものなどを、首を振って拒むことができる、そして、食べ物に興味がある(食べ物を見て、口を開ける、よだれを垂らす、目で追う、等)、などのサインがあれば、始めてもよいといわれています。
離乳食のあげ方
1日1食を離乳食にかえましょう。お腹のすいている様子なら、食べさせてあげましょう。新しい食材を、3日に1度上げてみましょう。間に2日置く理由として、アレルギー反応をみる理由があります。
嫌な顔をしても、上げるのをやめるのではなく、違う機会にまた、上げてみましょう。無理やり上げることはせず、次の機会を待ちましょう。
もっと、欲しいのか、もういらないのか、それは、以下のことで見分けるヒントになります。
欲しい!
- 前のめりになる
- 食べ物を口に持っていくと、口を開ける
- 口をパクパクする
- 食べ物をとろうとする
もういらなーい
- 首を振る
- 食べ物を口に持って行っても、口を開けない
- 口を手で覆う
- 泣く、ぐずる
そのほかにも、ベビーサインというものがあります。これは、パパさん、ママさんと、赤ちゃんの間で、言葉を使わずに会話ができるサインのことです。今後、ベビーサインについての記事も書きたいと思っていますが、今回は、簡単な紹介程度で。
ベビーサインを赤ちゃんと一緒に取得することによって、離乳食の時、それ以前に、赤ちゃんとの生活で、お互いにストレスフリーで生活できるというメリットがあります。手話のようなもので、気持ちを言葉にできない赤ちゃんにとっては、今、どんな気持ちなのかというのを、表現できるツールの一つになります。今後の記事をお楽しみに笑
食材:栄養素:調理法
鉄分
赤ちゃんの成長に欠かせないものに、鉄分があります。生後6か月までは、母乳やミルクで鉄分をとりますが、6か月以降は、食べ物から鉄分をとる必要があります。お店で手に入る、離乳食や、鉄分入りのベビーシリアルなど、手軽に摂取することもできます。
野菜と果実
野菜と果物には、沢山のビタミンが含まれていますよね。赤ちゃんの成長にも、ビタミンは欠かせないものです。スーパーに売っている、生のものや、冷凍のもの、缶や瓶に入っているもの、それぞれ、砂糖と塩が含まれていないものを選びましょう。ブロッコリー、マンゴー、キウイ、苺、ビーマンやサツマイモなどには、沢山のビタミンCが含まれています。積極的に上げましょう。
日本人なら、お米と想像しますよね。私も、お米、おかゆから始めました。カナダでは、お米の他にも、麦や、小麦、それぞれに、キヌアや、クスクス、ロティ(インドのパン)なども、赤ちゃんの成長とともに、与えましょう。
お肉やお魚、タンパク質
お肉は、鉄分をとるのに適している食材です。牛肉、豚肉、鶏肉、羊肉、七面鳥(ターキー)など、様々なお肉の種類を上げてみましょう。(ベーコンや、そーっせーじなどには、大量の食塩が使われているので、赤ちゃんの離乳食には向きません。)
カルガリーで、お魚は、ほとんどが冷凍ものですが、お魚にも、赤ちゃんの成長に欠かせない栄養素がたくさん入っています。その中でも、サバ、ニシン、サーモン、ニジマスからは、良質な脂質を採ることができます。
日本でも、「畑の肉」と言われている豆には、植物性たんぱく質がたくさん含まれています。黒豆、ひよこ豆、インゲン豆、えんどう豆、豆腐や卵にも、鉄分が含まれています。ちなみに、うちの娘は、豆が大好きで、いつも冷凍庫に蒸かした豆のストックがあります。笑
乳製品
ヨーグルトは、脂肪分2.5% 以上のもので、プレーンか、フルーツを一緒に上げるといいでしょう。
チーズは、塩分の少ないチェダーチーズか、カッテージチーズ。
赤ちゃんが9-12か月になった頃に、脂肪分3.25%以上のものを与え始めましょう。それまでは、脂肪分2.5%がいいといわれています。1歳になるころには、一日に500ml、約2カップの牛乳を与えましょう。それ以上の牛乳をたくさん飲みすぎると、一日に必要な鉄分の多く含まれた食事をとれなくなる場合があるので、上げすぎには気を付けてください。その時に、授乳をしていたとしても、補えなかった栄養素を母乳から補うので、無理に卒乳しなくても大丈夫です。
ちなみに、1歳9か月になる娘は、2.5%の牛乳を飲んでくれません。もちろん、3.25%なんて、飲んでくれません。牛乳を飲む場合、1%でないと、飲んでくれないので、何とかして口に入れてやろうと、私はいつも、3.25%の牛乳を使って、彼女のご飯を作っています。不思議ですよね。飲まないのに、わからなければ食べてくれる(摂取してくれる)んですもん。笑
脂肪分が低いと、十分な脂肪を採ることができず、エネルギーもつきません。なので、2歳まではあまり低脂肪牛乳を飲むことは、アルバータヘルスは薦めていません。牛乳に代わる、豆乳、アーモンドミルク、オートミルク、ポテトミルク、ココナッツミルク,等も、2歳になるまでは薦められていません。それらのミルクには、赤ちゃんの成長には不向きな栄養素が含まれていたり、十分なプロテインが採れないことから、始めの2年はとるのに適していないといわれています。
食物アレルギー
アルバータヘルスの研究によると、特定の食べ物を与えるのを遅くしたからと言って、アレルギーにならないということはないのだそうです。例えば、小麦を与えるのを遅くしたからと言って、小麦アレルギーにならないとは言えないということです。なる人は、なる。ということですね。
生後6か月で、離乳食を始めたら、その子の成長に合わせた触感の食べ物を与えましょう。もしも、アレルギー症状が出たら、与えるのをやめ、すぐに、ファミリードクター、または、チルドレンズホスピタルへ行ってください。アレルギー症状は、以下の通りです。
- 口の周りの赤い発疹
- 湿疹
- 吐く、下痢、おならが頻繁
- いつも以上に泣く
- 水っぽい、腫れた目
- 腹痛
- 明らかに長い間続く鼻水
- 成長が著しく遅い
はちみつには、ボツリヌス菌という、菌が含まれているため、1歳までは上げないようにしましょう。
触感:
始めは、ピューレ状から与えましょう。成長に合わせて、徐々に食べ物の形を残すようにし、12か月の頃には、食べ物の形が残る位柔らかいものを与えてみましょう。
調理の仕方は、裏ごし、ハンドミキサー、すり鉢、など、使うと、ピューレ状のものは簡単に作れます。途中、みじん切りを大量に作る時期がありますが、包丁を使うのが苦手な方は、チョッパーが便利ですよ。スーパーストア、Walmartで、簡単に手に入ります。
最後に、余談ですが、離乳食のあるあるの一つに、「汚し」があります。
赤ちゃんは、自分で何でもやりたがります。そして、こぼして、汚します。
ママさん、パパさん、心を仏にして、離乳食を上げましょう。怒っちゃだめですよー。怒りたくなる気持ち、めっちゃわかります。でも、怒っちゃダメなんです。赤ちゃんは、自分でやってみることを、何度も繰り返すことで、学びます。食べ物も、手でつかんで、潰して、握って。。。ポイっとするんです。でも、大きな声で怒ったりしちゃだめですよー。
私も、大きな声出さないように気を付けないと・・笑